内窓とグレタさんと中村哲さん

最近省エネ建築デザインの学び直しをしていて、勉強会にも出来るだけ参加してます。限りなくゼロに近い暖房冷房エネルギーの少ない家にできちゃうと。そうすると原発は止めたまま、さらに化石燃料を輸入調達してまで火力発電しなくていい未来が見えてくると。

さて。中村哲さんの「三度の食事が得られること、自分のふるさとで家族仲良く暮らせること、この二つを叶えてやれば、戦はなくなると言います。私ではなくて、アフガニスタンの人々の言葉です。十人が十人、口をそろえて。」
この言葉が印象的です。

アフガンが砂漠になったのは温暖化で山の雪がなくなったのが原因ですが、 その温暖化を食い止める行動をそろそろ一つ一つ検証していかなくてはならないという側面にきているらしいとは改めて思うところではあります。中村哲さんの偉業と悲報を受け止めて何ができるだろうと考えると途方も無い気持ちになりますが、それでも戦争の悲劇を嘆く前に、我々にもできることがまだだいぶありそうです。

ここで話を建築に戻し、 「省エネ建築」というと一定の富裕層のものというイメージがありますが、確かに完璧を目指せば当然まとまった金額になります。
でも、完璧じゃないと意味ないかというと全然そうでもなく、とりあえず難しいこと考えずに家の一番大きな窓を高断熱内窓にするのに、mac一台新調するより安いくらいの感じでできますから、「あ、今回の旅は鉄道に乗るようにしとこう」、とかいう感覚と同じように、「co2配慮で内窓つけとこう」、というのもあるんです。

熱が逃げてる割合は窓が5割、続いて床、屋根なので、今ひとつ省エネだの断熱だのピンとこない人は、この順番でリノベ も実感を伴ってやってけばいいはず。

 とはいえ、紺屋の白袴かなんか知らんが、私もふと自宅(築30年の中古住宅)がおざなりになっていることに遅まきながら気づきました。自分たちの快適性のためだけでは中々腰が上がらないのですが、CO2削減ー温暖化対策ー断ち切れぬ悲劇の連鎖を断ち切る一歩中村さんには到底及ばぬがーという連想をすると、やっぱりやっとこうと思い立ち、先日高断熱内窓を発注してDIY施工しました。(ガラスって重たいのでできれば二人いると安心です。)とりあえず南窓の1箇所だけつけてみましたら、やっぱり明らかな効果ありであったかいし暖房エネルギーも明らかに減る。それで家族の了解も多分得て、別の窓も追加発注したところです。

床の断熱リノベ・屋根断熱リノベも、家族の理解を様子みつつ、光熱費シミュレーションなど見せたりしながら、ちょっとずつ続いてやるつもりです。

一見なんの関連もない内窓と中村さん、グレタさんがco2でつながる、という話でした。
年末年始でぜひ内窓DIYやってみてください。実家へのプレゼント、とかもいいと思います。

 ・グレタさんで注目、「飛び恥」が鉄道に追い風
https://toyokeizai.net/articles/-/319079?page=4 
・ペシャワール会 中村哲医師に聞く。共に生きるための憲法と人道支援 <前編> http://sealdspost.com/archives/5388/2

・自分で内窓DIYできる人は、”高断熱内窓diy “とか “中空ポリカ内窓diy “とかで検索すると方法や購入先出てきます。

・ちなみに自宅は下記のリンク先で高断熱内窓を購入しdiy取り付けしました。
事務所の方はとりあえず中空ポリカで作りました。参考までに
https://ecouchimado.com/

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