災害応急仮設住宅を木造でつくる〜しかも板倉工法

今月発売(8月号)の住宅建築は 棟梁田中文男追悼特集

磯崎新による鮮やかな追悼文がすごいが、
中に興味を引く記事があった。

安藤邦廣氏の取り組みで
曰く田中文男の遺言と題して
「災害応急仮設住宅を木造でつくる」という命題。

すごいのは板倉工法でそれをやろうとしているところ。
そして実際に今回の大地震の仮設住宅に実際に数百棟を請け負ったという報告。

下記の3点をクリアできるかが今回のキーです。
ものすごい短い工期
数年後に解体する折、再利用の可能性
仮設住宅の居住性の向上

板倉工法とは正倉院などに代表されるような伝統的木造の工法で
柱と柱の間に分厚い板をはさみこんでいって壁の耐力(家をささえる力)をつくっていく工法です。

筋交いも合板もない工法で
たしかに解体する折にむいている、
もちろん居住性も無垢の木材という天然の調湿材に囲まれていていいにちがいない。(壁の耐力としての板はそのまま部屋の仕上にもなります。)
断熱性も問題ないだろう。
あとは工期とコストか。。。でもプロットタイプにしていければクリアできそうだ。

東北といえば木材の産地。東北の大工さん、腕もいい。だからこそやれるはずだ、と記事にはあります。
注目していきたい。(応援してます)

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